【決定版】外壁の色選びでよくある失敗とは?汚れが目立たない色と人気色をまるごと紹介
この記事では、外壁の色の失敗談と、人気の外壁カラーTOP5、色選びのポイントを紹介します。
10〜15年に1度、お家のメンテナンスで「外壁塗装」を行う方は多いと思います。
1度外壁の色を変更すると、向こう10年は元に戻せないので、色選びは慎重に行いたいですよね。
外壁塗装の失敗でもっとも多いのが、「イメージと違った…」というお悩みです。
- 思ったよりも明るい…
- 思ったよりも派手…
- こんなに色が濃かったっけ…?
せっかくお金をかけて塗装してもらうのですから、このような失敗は避けたいものです。
外壁塗装のギャップは、理想とするイメージがぼんやりしていたり、色の持つ「面積効果」を考えずに色を決定してしまうことで起こります。
この記事を読んで、事前にしっかりと情報収集をしておけば、イメージ通りの塗装工事ができますよ!
「汚れが目立たない色はどれ?」
「虫がつきにくい色ってある?」
「風水ではどんな色がよいとされているの?」
このような細かい疑問に、現役の外壁塗装職人がお答えします。
塗装のあとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、一緒にイメージを固めていきましょう!
それではまいります。
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外壁の色選びでよくある失敗
施工後にこのようなお悩みを持たれる方、実はけっこう多いんです。
このトピックでは外壁塗装でよくある、4つの失敗談を見てみましょう。
それぞれの体験談を交えてくわしく紹介します。
1. ご近所のお家から浮いている…
実は昔からオシャレな家に憧れていて、家を買ったら好きなテイストにしたいという夢がありました。
リフォームでは私の希望で、外壁のカラーを念願のサーモンピンクにしてもらいました。
出来栄えは理想通りで、ステキなウッドデッキを置いたり、庭で野菜を育てていこうと、夢が広がりました。
でもまさか外壁の色が原因で、町内会でよくない印象を持たれるとは思っていませんでした!
お年寄りが多い村だからか、「なんであんなにメルヘンな色にしたんだろう」という噂が流れていることを知り、ショックを受けています。
足場を解体したあとで、施工でご迷惑をかけたお詫びと言って、菓子折りを持って行きました。
事前によく考えなかった私も悪いのですが…。
(群馬県 W.Nさん)
しかしあなたの家を眺めるのは、あなただけではありません。
黄色やピンクといったビビットなカラーは遠くでもよく目立ち、郵便を届けやすい、自営業などではお客さまに店舗を見つけてもらいやすいというメリットもあります。
しかし一方でご近所から反感を持たれて、トラブルになることも多いのです。
ご近所付き合いは大切ですから、1度ご家族と相談して、ベストな色は何か話しあうことをオススメします。
2. 面積効果を考えていなかった…
赤みがかったブラウンです。
以前からウッド調の外壁に憧れていたのと、うちのサイディングの外壁にブラウンが合うんじゃないかと考えての決断です。
さっそく塗装してもらったのですが…、施工後のイメージがまったく違いました!
小さい面積で見たときはなんとも思わなかったのですが、広範囲に塗ってはじめて、圧迫感がすごい色だったとわかりました。
離れた場所からでも1発でうちだとわかるので、これはこれでいいか、と自分に言い聞かせて生活しています…。
(兵庫県 K.Kさん)
視覚効果によるバイアスがかかるので、本当はカタログだけを見て色を決めるのは危険なんですよね。
この下でくわしく紹介しますが、塗装会社によっては、大きな板などに希望色を試し塗りしてくれることがありますよ。
このような失敗を避けるためにも、ぜひ相談してみてほしいです!
3. 窓枠、玄関扉の色と合わない…
もらったカタログのサンプルでは、青色の壁に白い窓枠と、白い「幕板(まくいた)」と呼ばれる木彫の仕切りがついていたんですよね。
外壁の色と細かいパーツの相乗効果で、全体的に爽やかでステキだな、と思いました。
一方、我が家の窓枠や玄関扉は、濃い茶色をしています。
そのような細かいパーツに濃い青色を加えたことで、全体的に暗い印象になってしまったんです。
ご近所のママ友は褒めてくれましたが、内心どう思っているかわかりません。
正直にいうと、今からでも、以前のオフホワイトに戻したいです…。
(愛知県 O.Nさん)
「ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー」といって、調和のとれた配色にするための黄金比というものがあります。
この黄金比を家の配色に応用することで、調和のとれた、美しいお家に仕上がりますよ。
ここの記事の下でくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!
4. 汚れが目立つ…
しかし、2〜3年経って後悔しています…。
うまく言えないのですが、周りのお家と比べて、なんだか汚れが目立つ…?
家全体が、うっすらとホコリを被ったような薄汚い印象を受けるんです。
塗りたての壁を見たときは、「白色の家ってやっぱりオシャレだな。ホワイトを頼んでよかった!」と思ったのですが、失敗でしたね。
大通りに面していて、自動車の排気ガスの影響をモロに受ける…そんな我が家の環境に、白い壁は合わなかったみたいです。
次は白色ではなく、もう少し優しい茶色やベージュ系の色に変えたいと思います。
(茨城県 Y.Eさん)
逆にグレーやベージュなどの中間色は、汚れてもあまり目立ちません。
車の色と同じですね。
外壁に付着する砂ぼこりやカビ、塵などの色は、中間色と似ています。
なので、最初から壁を中間色にしておけば、汚れと同化して目立ちにくくなるのです。
以上、外壁の色選びでよくある失敗談でした!
続いては、成功するための色選びの手順を見ていきましょう。
外壁塗装の色選びで成功するための5ステップ
外壁塗装の色を決めるうえで、ぜひ抑えておいてほしい手順があります。
次の5段階で進めると、成功しやすいのでオススメです!
1つずつくわしく見ていきましょう。
1.どんな印象の外観にしたいかイメージを持つ
まずは、お家全体のイメージを固めるところから始めましょう。
たとえば…
- 重厚感があって、安心できるイメージ
- エレガントで、ヨーロピアンなイメージ
- 温かみのある、カントリー調のイメージ
同じベージュひとつとっても、明度(色の濃淡のこと)や彩度(色の鮮やかさのこと)の違いによって、まったく違う印象を受けるものです。
なので、最初に色から入るよりも、理想のイメージから入ったほうが、ピッタリの色にたどり着きやすいんですよね。
近所でイメージに近い家を探して、外壁の色みを観察してみるのも有効です。
2. 汚れの目立たない色を把握する
次は、色のもつ機能についてのお話です。
先ほどもお伝えしましたが、汚れの目立つ色、目立たない色ってありますよね。
車の色を思い浮かべるとわかりやすいと思います。
白色と黒色などのハッキリした色は汚れが目立ち、グレーやベージュなどの中間色は汚れが目立ちません。
外壁もこれとまったく同じです。
塗料の質は年々進化していますので、色の違いによって、次の塗り替え時期が年単位で早まることはありませんが、参考程度に頭の片隅に置いておいてくださいね。
3. 玄関ドアや窓枠などの付属部分の色を把握する
せっかく外壁がイメージ通りの色になっても、玄関ドア、窓枠、屋根といった付属の色みと調和が取れていなければ、台無しになってしまいます。
色の配分で重要なのが、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーという考え方です。
調和のとれた配色バランスというのは、上の図のように、ベースカラー:メインカラー:アクセントカラーの比率が70%:25%:5%(14:5:1)になっています。
屋根がメインカラー、玄関ドアや窓サッシがアクセントカラーと置き換えたときに、ベースカラーである外壁に何色を置けば調和がとれるか、一緒に考えてみましょう。
似た色だけが調和がとれる配色かというと、そうとも限りません。
下の表に書かれた、「色相」にまつわる3つの法則を頭に入れるとよりベターです。
色相のタイプ | 考え方 |
---|---|
同一色相 | 色相が同じで、明度、彩度を変化させた色 【例】
|
隣接色相 | 色相環が隣り合っている色 【例】
|
類似色相 | 色相環では少し離れるが、近くにある色 【例】
|
4. カラーチャートで、もっともよい色味を探す
それではいよいよ、「1」でお伝えした理想のイメージと、「3」で考えたベースカラーを合体させて、実際の色みを決めていきましょう。
下のカラーチャートを見てみてください。
同じ枠内にある色が、調和のとれた色ということになります。
今のお家のカラーリングとマッチしそうな色相を見つけて、外壁の色を選んでみましょう!
5. 塗装業者に要望を伝える
最後は、実際に塗装業者と会って、自分のイメージを伝えてみてください。
業者スタッフはおそらく「色見本」と呼ばれる色のカタログを持ってくると思いますが、この色見本だけを見て外壁の色を決めるのは危険です。
「面積効果」という目の錯覚により、カタログの正方形の中ではキレイに見えていた色が、実際の外壁に塗ってみると、イメージと違った…ということがよくあるんですよね。
面積効果による失敗は、次の3つの行動で回避できます。
- いまの外壁の色が、カタログ上でどの色に近いか聞いてみる
- 自分が塗ってほしい色よりも1まわり落ち着いた・暗めの色を選ぶ
- 畳1畳分や大きめの板に試し塗りをしてもらえないか聞いてみる
とくに「3」を頼んでみると、優良業者かどうかの見極めにもなります(悪徳業者や怠慢な職員にとっては、めんどうな作業なので、渋る可能性が高いです)
イメージ固めは外壁塗装において非常に重要ですので、たとえ試し塗りが有料であっても、試してみることをオススメします!
現地での外壁診断にて、お客さまのご予算の範囲内かつ理想通りの仕上がりになるよう、しっかりとご希望をお伺いいたします。
▼電話でのお問い合わせ▼
050-3183-0465
※無料相談・年中無休
「イメージを持てと言われても、まったく思い浮かばない…」
「北欧風の家にしたいんだけど、ピッタリの色がわからない…」
このような方は、次でご紹介する実際の写真で外壁の色を見て、これぞという色を選びましょう!
人気のある外壁の色TOP5はこれ!
当社の外壁塗装でとくに人気の高い、外壁のカラーTOP5をご紹介します!
それぞれの色の特徴と、見た目の与える印象について解説していきます。
【汚れが目立たない】1位:ベージュ
外壁塗装の人気色、堂々1位はベージュでした。
玄関のドアや窓サッシの色とも合わせやすく、和洋どちらにも合うベージュカラー。
濃い目のベージュと薄めのベージュで、また違った印象になります。
【高級感のある壁に】2位:ホワイト
高級感・開放感のある白壁の一軒家。
ホワイトの外壁は、「周囲のお家との調和を考えて、この色にしました」という方が多いです。
悪目立ちしない白色の壁は、屋根や扉の色を問わず、ご近所の景観にもよく馴染むので、あらゆる場面で活躍できます。
【シックで優しい雰囲気に】3位:グレー
シックで優しい雰囲気のグレーカラーの外壁は、3位にランクイン。
「灰色」と一口に言っても、薄い灰色と濃い灰色で違った印象になります。
「シンプル」「周りに合わせやすい」といったメリットがあり、なおかつ汚れが目立たないグレーの外壁は、地域を問わず人気が高いです。
デメリットとしては、グレーの色みによっては、白色が色あせたような色になってしまうことです。
【飽きの来ない落ち着いた色み】4位:ブラウン
温かみと、高級感を感じさせるブラウンカラー。
明るさや鮮やかさを抑えた色みは、まさに「上品」という言葉がピッタリです。
窓サッシやドアの色が一色のお家だと、とくに外壁のブラウンが引き立ち、全体を引き締める効果が発揮されます。
懸念点としては、ホワイトとブラックに次いで汚れが目立ちやすいこと。
また、色褪せによって表面が白っぽくなりやすいことです。
【スタイリッシュで都会的な印象に】5位:ブラック
都会的でスタイリッシュな印象の、ブラックの外壁。
最近人気が上昇しているカラーでもあります。
実は黒色はホワイトと同じく汚れが目立ちやすい色なのですが、屋根ではなく外壁が黒色の場合、たとえ汚れがあっても近くに寄らなければわかりません。
黒色は熱や紫外線を吸収し、光を反射しない特性を持っているので、若干の虫除け効果も期待できます。
日中の日当たりが強すぎて気になる方にもオススメです。
金属の屋根と黒色の外壁によって、一気に近代的な印象に近づきますよ。
以上、人気の外壁カラー1〜5位を紹介しました。
6位以降の順位は次のようになっています。
- 6位 イエロー
- 7位 グリーン
- 8位 ネイビー
…
1〜5位のお色をメインにして、6位以降のカラーを差し色に使う方もいらっしゃいますね。
「希望色のバリエーションを、カタログで確認したい」
「業者の取り扱っているカラーを、実際に見たい」
このようなご相談は、みんなの外壁塗装屋さんへお寄せください!
電話口でご希望の色みを伝えていただければ、サンプルや関連カタログを持参のうえ、お伺いさせていただきます。
▼電話でのお問い合わせ▼
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次のトピックでは、そのような上級者の方向けの「ツートンカラー」や「レンガ装飾」の取り入れ方を紹介します。
ワンランクアップ!外壁塗装にツートンカラーやレンガを取り入れて遊び心を演出
「外壁を単色で塗り替えて終わり」ではなく、ひと工夫くわえることで、お家全体の印象がガラッと変わります。
長年暮らしても見飽きないステキな外装にするために、遊び心を取り入れてみませんか?
たとえば…
1.ツートンカラーで家の印象を変える
まずは、1軒のお家に2色以上の塗料を塗る方法から。
ツートンカラーのお家は、角度を変えて眺めると印象が変わるので、生活に新鮮みを与えてくれます。
ツートンカラーの法則としては、お家の上下で色をわける方法が一般的です。
とくに上側を薄い色、下側を濃い色にしているお家が多いですね。
これはなぜかというと、上が濃い色だと圧迫感を与え、逆に上が薄い色だと開放感を与えるという、色の性質を利用しています。
外壁塗装もファッションのように、流行が移り変わっているようです。
ガルバリウム屋根のように、屋根が平面的かつ全体のシルエットが長方形のお家だと、縦に分割するツートンカラーも映えますね。
ツートンカラーのコツは次の3つです。
- 2色の色を同系色にする(彩度と明度を寄せて調和をもたせるため)
- ドアやサッシなどの付属品との相性も考慮し、色を決定する
- ツートンカラーの比率を最適にする(バランスに注意)
続いては、レンガや妻飾りなど、外壁の装飾について紹介します。
2. レンガや妻飾りでアクセントをつける
画像のように、外壁の角にレンガ装飾をほどこして補強したり、「妻飾り(つまかざり)」をつけると、家の印象をカンタンに変えることができます。
妻飾りとは、屋根の妻部分 (外壁の三角形になっている部分)につけるモチーフのことです。
このようにアクセントを加えることで、メリハリが付き、お家全体に「表情が出る」と言われています。
妻飾りは、トライリーフやフラダリなどヨーロピアン調のモチーフが人気ですね。
雨風の影響が気になる方は、サビ軽減効果の高い「ロートアイアン製」の妻飾りを業者に頼むとよいと思います!
ご家族と一緒に、ステキなデザインを探してみてくださいね。
みんなの外壁塗装屋さんでは、もちろんこのような装飾も対応可能です!
塗装の一緒に試したい施工がありましたら、遠慮なくご提示ください。
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※無料相談・年中無休
3. 艶出し・艶なしの違いを理解してリフォーム上級者に
作業に入る前に、おそらく業者スタッフから「艶あり・艶なし」についての確認があると思います。
そう、外壁塗装では、「艶出し」「艶なし」で効果の差があるのです。
土壇場で「えっ、どっちを選べばいいの?」とならないために、ここで違いを覚えておきましょう。
もともと外壁塗装では、艶ありの塗料が主流だったのですが、「艶ありって、ピカピカしすぎて安っぽく見えるよね」という声が上がり、艶なし塗料の需要が高まりました。
その結果、最初から艶なしだった塗料(無調整)だけでなく、艶あり塗料に添加剤を入れて艶なしにする技術も発達してきました。
既存の艶あり塗料に艶消し剤を混ぜる事によって、塗料を塗ったあとにできる塗膜の表面がでこぼこした質感に変わるんです。
このでこぼこが光を反射して、艶がなくなって見える、という仕組みです。
艶あり・艶調節・艶なしの3種類には、次のようなメリットとデメリットがあります。
塗料 | メリット・デメリット |
---|---|
艶あり | 【メリット】
【デメリット】
|
艶調節 | 【メリット】
【デメリット】
|
艶なし | 【メリット】
【デメリット】
|
艶ありの塗料には「耐用年数が高い」というアドバンテージがありますが、最近の艶なし塗料は進化しており、耐用年数に大きな差がなくなってきている…という見方もあります。
ほかにも、お家によってピッタリあう塗料の性質(遮熱効果が高い、結露しにくいなど)が異なるため、業者のスタッフに確認するとよいですね。
みんなの外壁塗装屋さんの外壁診断では、取り扱う塗料や資料カタログを交えて、このような疑問・不安にしっかりと回答させていただきます!
塗料のことで気になることは、何でも聞いてくださいね。
外壁の色選びでよくある質問
最後に、外壁塗装でお客さまからよくいただく質問を6つご紹介します。
Q. 色によって塗装の費用が変わる?
外壁塗装においては、よほど特殊な塗料でない限り、色によって塗料が高くなる・安くなることはありません。
ただし、使用する色の種類が多いほど、別途で廃棄料金がかかる可能性があります!
多色塗りを希望する方は、事前に廃棄料金を確認してみてください。
Q. 外壁を濃い色にすると、家の中が熱くなる?
黒色やダークブラウンなどの色は、熱をためる性質をもっています。
夏場は体感温度が高くなるから黒色の服を着ない、という方も多いですよね。
外壁の場合はどうかというと、たしかに黒色を始めとしたダークカラーでは、壁の表面温度が10〜40℃近く変わるという説もあります。
ただしこれを鵜呑みにするのは疑問です。
昨今の気密性の高い住宅では、基本工事として壁の中に25〜70cmほどの分厚い断熱材が入っています。
外壁の色を変えた程度で、部屋の温度が劇的に変わることはほぼありません。
それよりも塗料の種類を検討したほうがいいです!
たとえば、私たちが取り扱う塗料の中に、遮熱性・断熱性に優れた「セラミック」という塗料があります。
これを使用すると室内の体感温度が変わるとお客さまから評判です。
色を変えるよりも、塗料の性質に注目してみてください!
塗料それぞれの特性は、次の記事でくわしく紹介しています。
▶外壁塗装の費用はいくら?適正価格と費用を安くする方法をプロが解説(別窓で開きます)
こちらもあわせて読んでみてくださいね!
Q. 暖色系の色は、太陽光で褪せやすい?
赤色や黄色などの色は褪せやすく、逆に青色や黒色は褪せにくいと言われています。
なぜ色褪せが起こるのかというと、太陽光を浴びたときに外壁が紫外線によるダメージを受けてしまい、色の成分が分解されるからですね。
ほかにも、酸性雨の影響で色が落ちることもあります。
結論からいうと、塗料の色によって、年単位で持ちの影響が出ることはありません。
業界では「青色や黒色の塗料は定着力が強く、色が落ちにくい」という話もあり、それはたしかにその通りなのですが、暖色系の外壁にしたからといって、次の塗装が1年も早くなる、なんてことはありません。
最新の塗料では、色による定着力の違いは誤差程度ですので、あなたの色の好みを優先してよいレベルかと思います。
どちらかというと、塗料の種類に気を使ったほうがいいです!
たとえば「ラジカル塗料」は、塗膜の劣化・変色を防いでくれる性質を持っています。 これは2012年に開発された新しい塗料です。
また、紫外線を吸収してしまう有機物の特性を根本から排除した、「無機塗料」というものをあります。
無機塗料を使うと、紫外線による劣化の心配がなくなり、耐久性もぐんと上がるので、こちらもオススメです。
くわしくは、現地で打ち合わせの際に塗装職人に聞いてみてください!
Q. 白色や灰色の壁は光を反射する?
自宅や隣家の外壁が白色やグレー系だと、窓から入ってくる光が明るい気がする、という話をよく聞きます。
これは実際そのとおりで、外壁のカラーが白色に近いほど、光を反射する効果が高くなります。
「白色の壁に光が反射して、北向きの部屋なのに室内が明るい!」ということはよくあるんですよね。
逆に黒色に近い外壁は、光を吸収するため、反射率による採光は期待できません。
ただし、外壁の場合「明るければ明るいほどいい」という単純な話ではないかもしれません。
外壁を白にしたお客さまの中には、こんな声も。
暗色だった以前の外壁と比べて、たしかに室内が明るくなったような気がします。
ただ、1点気がかりなことがあります。
塗装を終えたあとから、お隣のお家がこちら側に面した窓のカーテンをすべて締め切っていることです(おそらく、厚手の遮光カーテン)。
お隣にとっては、明るさがかえって迷惑になってしまったのでは?と、内心モヤモヤしています…。
(栃木県 R.Kさん)
外壁の色はご近所との調和も大切ですので、塗り替えのお色はよくよく考えましょう。
塗料がどれぐらい反射するかについては、業者職員に相談してみてください。
施工の前後に、お隣さんにご挨拶をするのもお忘れなく!
Q. 虫がつきにくい外壁の色はどれ?
昆虫は人間とは異なり、「紫外線領域の光の中」で情報のやり取りを行っています。
そのため、ほとんどの昆虫が「紫外線を反射しやすい色」つまり白、青、紫といったカラーに反応して寄ってきます。
逆に、紫外線を吸収しやすいオレンジなどの暖色系は反応が鈍るため、虫が嫌いな色とされています。
このため、山間部の虫の多い地域では白色を避けて、ベージュ系の外壁を選ぶ方が多いです。
しかし最近の研究により、昆虫の多くはオレンジ系よりも「緑系」の色みを強く嫌うことがわかってきました。
色による防虫対策効果を期待する方は、外壁の色を「オレンジ系」、もしくは最新の研究結果を元にした「緑系」にしてみてはいかがでしょうか?
また、外壁だけでなく、電灯を紫外線の少ないタイプに替えたり、窓ガラスに紫外線を透過しないフィルムを貼るなどの対策も有効です。
Q. 風水で見ると黒色はよくない色?
外壁の塗り替えで、風水を気にされる方は多いです。
「黒色はよくない色」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。
色と方角ごとの主な運気は、次のようになっています。
色 | 風水の効果 | 方角 |
---|---|---|
白色(ホワイト) | 浄化・リセット・仕事運向上 | 北西 |
茶色(ブラウン) | 家庭と心身の安定・信頼・健康・事業運向上 | 南西 |
黒色(ブラック) | 人を寄せ付けない | - |
灰色(グレー) | 静寂・情緒安定 | 北西 |
青色(ネイビー) | 仕事運・勉強運・信頼の向上 | 東と北 |
黄色(イエロー) | 金運アップ・貯蓄・人気と接客業の対人運向上 | 西 |
緑色(グリーン) | 健康・安定・癒やし・調和・信頼 | 東 |
黒色がよくない色かどうかは、風水の流派によって違いがあります。
そもそも風水とは、昔の中国の暮らしの中ではぐくまれた考え方なので、現代日本の生活様式にはそぐわない、という人も増えてきました。
1度外壁塗装をすると、10年ほどそのまま生活することになります。
外壁塗装業者の目線で言わせていただくと、お客さまが「オシャレな黒色の外壁のお家で暮らしたい!」という希望が強いのであれば、風水よりも、自分の気持ちを優先していただきたいなと思っています。
それよりも心配していただきたいのが、周りのお家との調和です。
前のトピックでも失敗談をお伝えしましたね。
最近では少なくなってきているものの、外壁の色が原因でご近所トラブルに発展することもあります。
若い方や都心の住宅地では、黒色は「スタイリッシュでオシャレ」という印象ですが、年配の方の中には、黒色から死や不吉さを連想する方も多いのです。
お家の外観があまりにも町並みから浮いてしまうと、町内会でのトラブルに発展することもありますので、事前に調査しておいたほうがいいでしょう。
最後に:色選びで迷ったら、まずは業者に相談を
ここまで、外壁塗装の色選びについて紹介してきました。
求める方向性や、譲れない機能は決まりましたか?
この記事でとくに重要なポイントは、次の3つでしたね。
-
カタログだけを見て外壁の色を決めるのは危険
試し塗りや近所の家を見て、イメージを固めましょう。カラーコーディネートを参考にするのもオススメです。
-
色のもたらず効果と、塗料の効果両方を加味した色選びを
白色・黒色は汚れやすく、暗色は光を反射しにくいという特性があります。
-
周りとの調和を考えて最終決定を
窓枠や玄関ドアなどのパーツ、ご近所から浮かないか、など多方向からの視点を加味して、最終的な色を決定しましょう。
なんだか博打みたい…。
このような方にオススメなのが、iPadで使える外壁塗装のシミュレーションアプリです。
下記のアドレスからダウンロードして、使ってみるのはいかがでしょうか。
外壁塗装専用のアプリはいくつか出ていますが、上でご紹介したi Color Paintはもっとも使い勝手がよいのでオススメです。
「iPadを持っていない」「アプリをうまく使えなかった」という方は、1度塗装業者を読んで、外壁診断をしてもらいましょう。
外壁塗装は最低2週間〜長ければ1ヶ月近くかかるため、業者側も「見積もりを出して、即工事を始めます」という対応は滅多に取りません(このような業者が存在したら、ちょっと警戒したほうがいいレベルです)。
外壁塗装の流れについても紹介します。
- 外壁診断(ヒアリング)
お客さまから電話でお問い合わせをいただくと、まずは現地に職員が伺って、初回打ち合わせが行われます。
- お見積もり・契約
そこでご希望の色や希望日程、イメージのすり合わせをして、お客さまがご納得された段階ではじめて、最終的な見積もりをお出しします。
※必要があれば、何回かにわけて打ち合わせを行うこともあります。
- 塗装開始
契約後は、足場を組んで作業を始めます。
だいたい2週間〜1ヶ月の間に塗装作業が完了し、お支払いいただく運びとなります。
「1. 外壁診断(ヒアリング)」の段階では基本的に無料ですので、ここで外壁に関する疑問を何でもぶつけてください!
というのも、定期的な外壁塗装は、ただ単純に見栄えが良くなるだけではありません。
「寒い日の結露を抑える塗料はある?」
「遮熱効果の高い塗料で、部屋の温度を快適に保ちたい」
このようなお悩みも、塗料の選び方次第で改善されます!
外壁の色や塗料の内容物の選び方次第で、日々の暮らしのお悩みが解消され、生活費の節約につながる可能性があるなんて、ちょっと嬉しくなりまよね。
外壁塗装や塗料の効果に興味がある方は、ぜひみんなの外壁塗装屋さんにお気軽にご相談ください。
お近くの拠点から担当職員がお伺いし、資料を交えてわかりやすく解説させていただきます!
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050-3183-0465
※無料相談・年中無休
それでは、あなたの外壁がキレイに生まれ変わり、新しい気持ちで過ごせるよう祈っています。
最後まで読んでくださってありがとうございました!